劇団東京座「人民の敵」公演中止のお知らせ

お久しぶりです。
なんかいきなりログインできなくなったり色々あって放置して時ってましたが、重要なお知らせと、そこに付随する諸々整理のため久しぶりに...。

2025年。山口は古典に挑戦するという目標を掲げ昨年末よりADを受け、ありがたいことにご縁をいただき3月に劇団東京座の「人民の敵」に出演することなっておりました。
ヘンリック・イプセンの「人民の敵」(民衆の敵とも)は現代日本にめちゃくちゃ響く内容で100年前から人類って成長してないなって(笑)
皮肉も効いてて本当にすばらしい作品で、この作品ならどんな役でもいいから関わりたいと思っておりました。

初めての古典作品は本当に苦労の連続で(笑)
こんなに人生でノルウェーについて調べたのも初めてのことでした。
そもそも日本人ですらないですから感覚が違うのも当たり前で。
それでも古典作品への取り組み方から何から苦労の連続でしたが本当に楽しかったです。

中止に至った経緯は詳しく書くことは控えさせていただきます。劇団東京座の公式Xをご参照頂けましたらと思います。

そして本日。演出家さんとお話して、今回の山口の人民の敵は本日をもって終了となりました。
1時間半くらい喋ったかな?
こちらの思いも演出家の考えも本当に色々話しました。
正直。これは演出の筒井さんにもお伝えしましたが私ちょっと本当にショックでした。
私は今回、公演中止の連絡が来た時にやっぱり折り合いがつかなくて、でも誰が悪いとかでは無いのもわかっていて、すごく考えたんです。

例えばなんで?はあるんですよ。随所に。
それでもね。私は公演中止は主催者側(演出)にも演者側にも双方あると思ってるんです。
詳しいことは割愛しますが、まずこのメンバーでやろうとなったこと、問題が起きた時に解決すること、そしてクオリティを高めるために尽力すること。これは演出の責任だと思います。
クオリティに対して真摯に向き合い表現できるようにしていくこと、お客様を満足させること、集客に尽力すること。これは演者の責任だと思います。

そして今回においては演出部も演者もみんな努力してたと私は思ってます。
誰一人手を抜いてた人はいませんでした。

それでも。どうしても演出部は芝居のクオリティをあげる所までいけなかったし、演者は演出家に信頼してもらえるだけの提示が出来なかった。
だから公演中止になったと思ってます。

どちらも悪くてどちらも悪くない。
ただただ残念だし悔しいというのが今の気持ちです。

結構話した中で。筒井さんは何度か自分は甘いから...とか優しいからと言った時に私たぶん変な顔したんでしょうね。
あっ思ってません?って聞かれたんですよ。

すみません。バチくそ冷たいと思ってました(笑)
いや、これ本当に本人にもお伝えしましたが。
多分筒井さん個人としては優しい方なんだと思います。
でも演出家としては死ぬほど冷たいと思ってました。
まぁそうなった経緯も聞けましたし納得もしましたが。

それを聞いて私はね。演出家の褒め言葉ほど冷たいことは無いと思ってます。
ダメ出しがキツイのって出来る役者じゃなきゃ絶対して貰えないから。
あっまぁこれも筒井さんには怖かったって言いましたけどね。

今は団体よりも個が強い時代になってきていて
権利の主張は当たり前にされるんですが
権利は義務を果たしてはじめて主張出来ることで
そこをすっ飛ばして権利を主張するのは違うのではないかな...
それをして一時的に満足出来たとしても
この先面白いものなんか作れなくなってくだけで
つまんない芝居ならやらない方がましな訳で

この負の連鎖を断ち切ったところで芝居したいなと思いました。

5月

なんで選ばれたか分からない女王メディアとマスメディアの融合
「メディアマシーン」
こちらに気持ちを切り替えて。

2025年もよろしくお願いいたします。

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