自分の知らない自分
役者は役に向き合わなければならない。その役が、自分と出会うまでどんな人生を歩んできたかを考え、台本上の役は何を思い、どんな気持ちでこの台詞を口にしたのか…役者という表現体を通してお客さんは作品を楽しみます。
ただ与えられた科白を覚えて口にするだけで役者になれるなら、多分世の中名優だらけです。でもそうじゃない。多分そんな役者の為にお金を出して劇場まで来てくれるお客さんはいないでしょう。(多分。すっごいイケメンホストみたいなら別かも)
だから役者は、役に向き合います。役を通して色んな人生を楽しみます。現実ではコンビニでアルバイトしていても、舞台では王様になれるし、彼氏いない歴が年齢でも、大恋愛をして結婚する幸せ者にもなれます。
そもそも変な薬を飲まされて体が小さくなったり、事故って死んだと思ったら異世界で目覚めたりする人間の方が少ないのです!(てか、さすがに居ないか…)こんなの体験したことがないから表現出来ないのではなく、役に向き合うことで疑似体験をするのが役者です。
ポピュラーな表現法にメソッドというものが、あります。メソッド方とは
”より現実と近い、自然な演技を追求している。そのため、演技をする過程においては、担当する役柄について徹底的なリサーチを行い、劇中で役柄に生じる感情や状況については、自身の経験や役柄がおかれた状況を擬似的に追体験する事によって、演技プランを練っていく。”(Wikipedia)
要は感覚を再現していくってのがわかりやすいかな?そうやって、こんな感覚自分も感じたこ…