巡り巡って。
役者としては未熟でも、座組が若い新人ばかりだと耳の痛い役者のイロハを説かなければいけない時がある。
まぁ直近の舞台がそんな感じだったのですが、私は自分が未熟な人間である事をよーーーく知っているので、本来小言のような事は言いたくないです。でも言わなきゃいけない。
損な役回りだな…と気が滅入っていたのですが、私が新人の頃、役者としての基礎基本を説いてくれる先輩が居たな…。私と違って教え方が上手く、すんなりと言葉が染みる…本当に感謝しかない役者の先輩。それも1人2人ではなく、沢山の先輩役者さんが、私達新人のために言葉を噛み砕いて心得を教えてくれた。
あの時の先輩で今役者をしている人はどれくらいいるのだろう?もしかしたら殆ど居ないなかもしれない。
でもあの時教えられた先輩からの教えを、私も少しは今の若い役者さん達に伝えられただろうか?
巡り巡って今の若い役者さんが教える立場になる時、少しは私は役立てるだろうか…?